こんにちは、つくたろうです。
先日、Amazonのマーケットプレイスで買い物をした際に詐欺被害に遭ってしまいました。
本来あってはいけないことが起こってしまったので、詐欺の手口と対策について注意喚起の意味も込めて記事にしたいと思います。
詐欺の経緯
まず今回起こった詐欺の、経緯を説明していきたいと思います。
先日私は、アニメのBlu-rayを買おうと思いネットショッピングで検索しました。
結構昔の作品だったので、新品が販売されているのはAmazonのみでした。
他の品物が4000円ほどで売られている中、一番安い品が3000円弱の商品だったのでそれを購入したんですが、この品を出品していたのが詐欺出品者だったのです。
購入後しばらくして、発送通知及び日本郵便の伝票番号が来ました。この時はいつものように商品が届き、いつものように買い物を終えることができると思っていました。
しかし、なかなか商品が届かない。
不安に思って出品者から伝えられていた伝票番号を使って日本郵便の追跡サービスを利用してみたんですが、驚くことにこの時「そんな伝票番号は存在しない」と出たんです。
伝票番号で追跡できないということはつまり、荷物の行方が全くもって分からない。
伝票番号が伝えられてから何日も経っていますから、まさか「まだ未反映だから表示されないだけ」ということはないでしょう。
おそらく出品者が伝票番号を間違えているのだと思い、Amazon経由で出品者に問い合わせてもらったところ以下のような返答が。
「この度は弊社の不手際によりお客様にご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。 日本郵便にて発送しましたが、発送伝票に専用QRコード読み込むNGになってしまう場合もございますので 、すぐ調べさせていただきます。結果わかり次第、メールにて連絡いたします。 水曜日までに未着の場合、全額返金いたしますので、ご安心くださいませ。 」
この返答が届いたのは日曜日ですから、「あと3日待っても来ない場合は返金しますよ」という内容の返答ということですね。
日本語がどうも変ではありますが、とりあえず水曜日まで待つことにしました。
そして、水曜日を過ぎた木曜日になっても商品は届きませんでした。
まずは出品者からの返答にあった通り、水曜日を過ぎたということで全額の返金を申請しました。
驚いたことに返金はスムーズに行われ、こちらが払った商品代金及び配送料は全て問題なく返金されました。
本来なら「返金された時点で問題は解決!」と言いたいところなんですが、まだ問題は終わっていません。
そう、「伝票番号で追跡ができなかった」という問題が解決していないのです。
ここでもう一度、先ほどの出品者からのメールを見てください。「日本郵便にて発送しましたが、発送伝票に専用QRコード読み込むNGになってしまう場合もございますので、すぐ調べさせていただきます。結果わかり次第、メールにて連絡いたします。」とありましたよね。
ここで何が問題なのかというと、つまりこの出品者は「伝票番号についてすぐ調べてその結果についてメールで報告する」と言っておきながら、このメール以降1通もメールを送ってきていないんです。
この辺りで私は、「何かがおかしいな」と思い始めました。
正しい伝票番号を調べるのに、そんなに何日もかかるものでしょうか?そんなはずはないと私は思います。
疑念を抱きつつ、ふたたびAmazon経由で出品者に問い合わせたところ、今度は出品者から以下のような返答が届きました。
「この度は弊社の不手際によりお客様にご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。 日本郵便にて発送しましたが、発送伝票に専用QRコード読み込むNGになってしまう場合もございますので 、すぐ調べさせていただきます。結果わかり次第、メールにて連絡いたします。 まず、全額返金いたしますので、ご安心くださいませ。」
あっ。。。(察し)
前とほぼ同じ文面。相変わらず意味不明な日本語。そして、既に返金されているのに「まず、全額返金いたしますので、ご安心くださいませ。」という文章。
皆さん、お分かりいただけましたか?
この出品者、明らかに商品を発送していない。
つまり、発送してもいないのに発送通知を送り、購入者である私には虚偽の伝票番号を伝えていたということです。
三たびAmazonに問い合わせをして、この件はAmazonを通してキャンセルすることで終わりとしました。
以上が、詐欺の経緯です。
ここまで読んでくれた方の中には、「あれ?ちゃんと返金されたなら良いんじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、しっかりと被害は出ているんです。次の「詐欺の手口と被害」で、具体的な被害について説明したいと思います。
詐欺の手口と被害
今回の「Amazonを利用した詐欺」の手口は、以下の通りです。
Amazonマーケットプレイスで、商品を出品する。このとき、自分の「持っていない商品」を、「相場より少し安く」出品する。(持っている商品を出品している可能性ももちろんありますが、後述の手口のために持っていない商品を出品している詐欺出品者がほとんどだと思われます)
購入された商品を実際には発送せず発送通知を出し、購入者には「虚偽の伝票番号」を伝える。
購入者からの問い合わせには、無視するか定型文のみで返答する。
返金対応は迅速に行う。
この手口で行われる詐欺により購入者が受ける被害として、主に以下のようなものが挙げられます。
- 商品も届かないまま返金対応をせずに商品代金がそのまま取られる
注文したものが届かなかったら返金対応の旨を問い合わせる方がほとんどだと思いますが、一応。
- 個人情報を詐欺師に渡すことになる
この詐欺のメイン被害の1つがこの「個人情報を抜き取られる」ことです。
返金されたからといって、満足してはいけません。詐欺出品者には、既に個人情報が渡ってしまっているのです。
なぜ個人情報?と思う人もいるかもしれませんが、世の中には個人情報を買い取る悪徳業者というものが存在します。
つまり、結果として詐欺出品者は、「商品を発送しない詐欺出品」により手に入れた個人情報を悪徳業者に売ることで、儲けを出しているのです。
- 新品に見せかけた中古品が届く可能性がある
これは少し応用的な手口であり、この件特有のパターンとは言えませんが紹介しておきたいと思います。
特にCDやBlu-rayディスクなどの「新品はシュリンクされており、シュリンクしなおせば中古品でも新品に見えてしまう」品物や、本や文具などの「ぱっと見では新品かどうか分かりにくい」品物で起こりうる被害です。
具体的に言うと、詐欺出品者が、中古品を新品と偽って出品し発送してくる可能性があるということです。
特にこの手口において、今回の記事の「本当は送ってこない詐欺出品」と関係が深いのは、「無在庫転売」の可能性です。
無在庫転売とは、「手元に商品がないのに出品して、売れてから商品を取り寄せて発送する」というやり方です。
特に悪質なのは、「新品として出品しておいて、売れたら中古品を取り寄せ新品として発送する」という手口。
これと今回の詐欺の手口を組み合わせると、
とりあえず売れそうな商品の新品を格安で出品
↓
売れたのちに個人情報を抜き取り、安い中古品が手に入れば転売
↓
手に入らなければ個人情報だけ記録し返金し取り引きを終わらせる
という詐欺が可能になります。つまり、二段構えの詐欺にする事で取りこぼしを少なくして儲けを大きくしているのがこの詐欺のミソ。個人情報を違法利用するのはもちろん犯罪ですが、なかなか狡猾な手口です。
この詐欺を防ぐには
最後に、Amazonで買い物をする際にこの詐欺被害を未然に防ぐ方法を伝えたいと思います。
- マケプレで買わない
Amazonで売られている商品は、大きく分けて「Amazonが販売・発送する商品」「第三者が出品し、Amazonが発送する商品」「第三者が出品・発送する商品」の3種類あります。後の2つが「Amazonマーケットプレイス」、通称「マケプレ」にあたります。
このうち一番安全なのが最初の「 Amazonが販売・発送する商品」。これは個人情報が第三者に抜き取られる事は無く、またAmazonの倉庫から発送されるため届かないということはありません。また、 Amazonが販売・発送する品物は必ず新品であるという点も安心できるポイントの1つです。
次に安全なのが、「第三者が出品し、Amazonが発送する商品」です。これは第三者が出品しており購入時に出品者に個人情報が送られるものの、Amazonの倉庫から発送される品物であるため確実に届きます。このタイプのマーケットプレイス商品の出品者には、詐欺を行う悪徳出品者は少ないでしょう。また、Amazonの倉庫から発送される品物に関しては、 無在庫転売の心配がないという点で安心感があります。
一番警戒しなくてはいけないのが、「第三者が出品・発送する商品」です。購入すれば出品者に個人情報が送られるだけでなく、発送も第三者であるため梱包が雑である可能性やそもそも送られてこない可能性が懸念されます。また、発送までの期間を任意で設定できるため無在庫転売がやりたい放題というのも不安材料です。このタイプのマーケットプレイス商品を買う際は細心の注意を払うことが求められます。
- 出品者の評価を念入りにチェック
マケプレで買わないのが一番!といいつつも、マケプレでしか出品が無い品物もあると思います。
その際は、「出品者の評価」をチェックしましょう。
マケプレでは、購入した側が、その品の出品者に対し評価をつけることができます。
ここで注意した方がいい出品者は、「評価ゼロの新規出品者」「悪い評価の目立つ出品者」です。
購入後に評価を付けない方も多いんですが、出品者に悪い印象を抱いた購入者は、その点を踏まえてしっかりと評価を付ける方が多いです。
つまり悪い出品者の評価欄には自ずと悪い評価が溜まっていきやすいシステムとなっています。
評価欄を見て悪い評価が多く付いている出品者は、過去にも問題を多数起こしている出品者であり購入者に対し何をしてくるか分かりません。このような出品者は出来るだけ避けなくてはなりません。
逆に評価ゼロの新規出品者も、何をしてくるかわからないため警戒が必要です。
マケプレで買い物をする際は、「多くの取り引き実績があり、評価の高い出品者」を選んで買うことで詐欺を未然に防ぎましょう!
今回の記事は以上となります。長い記事ですが、読んでくれてありがとうございました!
皆さんも、詐欺に気をつけて楽しいAmazonライフを送ってください!
2019/06/17 つくたろう