こんにちは、つくたろうです。
今回は初となる「ゲームキューブ」についての記事を書きたいと思います。
なぜ今更ゲームキューブなのかというと、とあるポケモンの色違い厳選に必要なゲーム機だからです。
ゲームキューブが必要なポケモンと聞いてピンと来る方も多いと思います。
そう、ジラーチです。
配布などではなく、自力でジラーチの色厳選を行う環境を整えるには、
・北米版ルビーorサファイア
・北米版ポケモンコロシアムボーナスディスク
・北米版ゲームキューブ本体
を揃えなくてはいけません。つまり、海外からこれらを取り寄せる必要があるということです。といっても北米版のルビサファとかは正規品をメルカリで出してる人も多いので、わりと国内だけでも手に入ったりします。
ただ北米版のゲームキューブ本体はメルカリでもなかなか出品されていません。
これに関しては海外通販が必須…かと思いきや、なんと日本のゲームキューブをちょこっとカスタムすれば北米版ゲームキューブの代替品として使うことが可能なんです!
www.tsukutarou.net
詳しくはこちらのサイトを参考にしていただきたいのですが、簡単に言うと日本版のゲームキューブ本体は、基盤のうちR6のパターンがGNDに落ちていると北米版として起動するのです。
つまり、日本で売られているゲームキューブを買ってきて基盤を取り出して、その基盤のある一箇所(R6)をハンダで繋いでしまえば、そのゲームキューブは北米版として起動するんです。
ただ、ハンダで繋ぐのは基本的に不可逆的な処理になるので、ただハンダで繋ぐだけだと北米化した本体を日本版として起動できなくなってしまいます。これはどういうことかというと、つまりGBAプレイヤー含む日本語のソフトが遊べなくなるということですね。これではwishmkrジラーチを手に入れた後完全に本体が用済みになってしまいます。
なので今回は、先ほどのサイトを参考にして外付けしたスイッチを切り替えることで、北米版と日本版の両方で遊べるカスタムゲームキューブを作りました。
カスタムに必要なものは以下の通りでした:
・特殊ドライバー(DTC-27)
ゲームキューブ本体は、本体カバーを固定するのにラインヘッドネジという特殊ネジが使われています。これを開けるためにDTC-27という特殊ドライバーが必要なんです。
100均のマイナスドライバーとかを改造して代用している人もいますが、自分はちゃんとしたものをアマゾンで買いました。自作の代用ドライバーを使ってネジ穴をなめたりするのも怖いし、1000円もしないので買って損はないと思います。
・プラスドライバー
これはいたって普通のドライバーです。ラインヘッドネジが使われているのはいちばん外側のカバーだけなので、中のネジは普通のプラスドライバーで外せます。
・はんだごて&はんだ
当たり前ですがはんだ付けをするので必要です。これもアマゾンやホムセンに1000円前後のものが売っているので持っていない人は買いましょう。精密基板用とかの、できるだけ先っぽが細いやつが使いやすいのでオススメです。
・リード線
これも細めのものがいいと思います。ホームセンターなどで手に入ると思います。50センチもあれば十分。
・スイッチ
オンオフで端子間を通電するか否かを切り替える、いちばんシンプルなスイッチで十分です。自分が買ったのはELPAのスナップスイッチ。
Amazonで245円で売っています。
こちらの形のスイッチもオススメです↓
さて、改造手順ですがこれはいたって簡単です。
基本的には先ほどのサイトに加え、こちらのサイトを参考にしてください。
ゲームキューブ本体を開けて、基盤のR6パターンを見つけたら、R6の左側とリード線をはんだ付けします。
(画像お借りしました:http://www1.ttcn.ne.jp/era404/poke_gba/gc300.htm )
R6の左側と繋いだリード線は、先ほどのスイッチの端子の片方につなぎます。
スイッチのもう片方の端子と繋いだリード線は、下図のようにネジに挟みます。これでGNDに落としたことになります。
あとは、本体にスイッチを固定するための穴を開け、スイッチを取り付けます。
リード線を挟まないようにしながら、本体のカバーを閉じて完成です。
取り付けたスイッチをONにして起動すると、北米版として起動します。
北米版として起動すれば、もちろん北米版ポケモンコロシアムのボーナスディスクでジラーチを受け取ることが可能です。
日本語版として起動すれば、いつものようにGBプレーヤーでGBAのソフトを遊ぶことができます。
これで、
・ボーナスディスクでwishmkrジラーチを受け取る時はスイッチをON
・GBプレーヤーなど日本のソフトを使う時はスイッチをOFF
という使い分けが、このゲームキューブ一台で可能となりました。
ちなみに今回の改造にかかった金額は、
・GC本体:3000円
・はんだごて:1000円
・特殊ドライバー:1000円
・はんだ・リード線・スイッチ:あわせて500円ぐらい
なので、合計5500円ほどで北米版と日本版を切り替え可能なゲームキューブを用意することができました。
なんならゲームキューブをすでに持っている人は特殊ドライバーとはんだごてを買うだけですからね。もっと安くすみます。
北米版のGC本体を海外サイトとかから買うと普通に2万円以上する上に、北米GCは日本のソフトが遊べないのでジラーチ厳選が終わると無用の長物となってしまいます。
しかしこの改造ゲームキューブは切り替えがスイッチ1つで可能なので、いくらでも使い道があるんですよね。素晴らしいです。
因みにはんだごては中学の技術の授業で使う(=義務教育で触れる)ので皆さん使ったことがあると思います。なので多分誰でもできると思います。
「ジラーチの色厳選をしたいけど、北米版のゲームキューブを買うのはなあ…」と思っている方は是非この改造をしてみてください!
ここまで読んでくれて、ありがとうございました!
2020/11/05 つくたろう